地元東京・まちだ男女平等フェスティバルに行ってきました
2023/02/07
2月4日(土)第23回まちだ男女平等フェスティバルに参加してきました。
地元の東京都町田市で催され、会場のメインホールではジェンダーに精通した講師を招いての基調講演など盛り沢山の内容でした。
このプランは町田市の基本計画・基本構想である「町田未来づくりビジョン2040」に掲げられている「一人ひとりの個性を大切にする地域を作る」に基づき、男女が平等であり、また、性の多様性を認め合い、多様な生き方が尊重され、誰もがその人らしく生きることができる社会を市・市民・事業者等でめざすために策定されました。
その中でも自分が参加したのは、ジェンダーをテーマにした、親子で聞ける読み聞かせ朗読劇「ジェンダーってなに?」です。
こちらの朗読劇の脚本・出演と講師をされた、西原さんは1986年に男性として出生され、幼少期から自身の性別に強い違和を感じながら中学校では男性化する体の変化や学ランの着用、体育の授業、トイレ、修学旅行に至るまでお一人で悩まれ、高校生の頃から中性的な装いをするようになります。
母親から「男らしくしなさい」と言われることに嫌気がさし、16歳の時に実家を出てLGBTの仲間とルームシェア生活を始めています。
またその頃に、ご自身の判断で女性ホルモンの投与を開始。
質問をさせていただき、16歳の未成年でも可能なんだと知りました。
2013年の26歳の時に性別適合手術を受け、今では名前も「さつき」と改名しています。
西原さんは自らの経験からジェンダーで、悩み・苦しむ方が「自分らしく生きてもらいたい」という思いと、まわりの人がジェンダーに偏見のない世の中になることを願って、2016年に性別や年齢を問わず女性らしさを育む「乙女塾」を創立。
LGBTQの普及活動や声優・モデル・ボイストレーナーとマルチな活躍をされ、テレビ・雑誌の出演・監修など幅広くされています。
また カンコー学生服の要請を受け、男女の制服だけでなく、 中性的な制服のデザインや資生堂とのコラボ企画も手がけ商品化しています。
西原さんが女性になれて嬉しかったことは、名前の呼ばれ方が、「西原君から西原さん」になったことで、やっと自分は女性になれたと実感できた事と、女性ホルモンの影響で、神経の伝達速度が上がり、以前より色の見え方・種類が増えたとお話しされていました。
また私たちが普段何気なく言ってしまう
「普通は~」
「男らしく~」
「女らしく〜」は当事者を傷つけているので、配慮して欲しいと仰っていました。
自分も加盟するLGBTサポート協会の研修を受けるまでは無意識に使っていたので反省しております。
朗読劇では西原さんが通われた声優学校の先生も参加され、ジェンダーに悩む青年が父親からの「男らしく」に嫌気を感じ、家を飛び出した1年後に女性となった息子と再会する西原さんの体験を基にした ストーリーです。
声優学校の先生の迫力が物凄く、映像が浮かぶリアルの朗読劇でした。
自分にも息子がいるので、もしも自分だったらどうしていたのかと照らし合わせながら聞き入ってしまいました。
このイベントで感じたことは、西原さんがジェンダーに気づき、葛藤した学生時代から、今は自分らしく生きている喜びが十分に伝わってきました。
ジェンダーが前を向いて生きてほしいと願い、一人でも多くの人にジェンダーを理解し、受け入れる環境が整ってほしい思いを熱く感じ、とても心を打たれました。
自分はパレードや行政・学校のセミナー開催、パートナー探しなど、アライができることに積極的に参加し、理解を深めたいと思います。
イベントには自分が加盟している、日本LGBTサポート協会で、同じく町田市の加盟店の「Dr. LIlyの恋愛クリニック」代表の千葉理梨さんも参加されていましたので、イベント終了後は西原さんと3人の記念撮影となりました!