日本LGBTサポート協会の認定相談所に登録されました
2022/07/07
このたび、日本LGBTサポート協会の認定相談所となりました。
きっかけは仕事柄、独身者に対し「なぜ結婚しないのか」と結婚を勧めてきましたが、実は性的マイノリティにより結婚を望んでいても叶わない人がいるのではないかと考えるようになったからです。
マスメディアなどで「LGBTQ+」という言葉を耳にすることが多くなりました。
この「LGBTQ+]について正確に理解するためには「SOGI」(ソジ)について把握することが欠かせません。(私はSOGIを理解していませんでした)
「SOGI」とはLGBTQ+に限らず全ての人に当てはまる性のあり方を表します。
性自認・・・自分の性を何と考えるか(身体の性)
性的指向・・・どんな性を好きになるか(心の性)
全ての人の対等・平等・人権の尊重に根ざした課題で、SOGIに関係するハラスメント「SOGIハラ」をなくす動きも広まりつつあります。
「LGBTQ+」とは、以下の5つの言葉の頭文字をとった言葉で、性的少数者、セクシャルマイノリティ、性的マイノリティを表すの総称の一つです。これらの呼称は、北米・ヨーロッパで生まれ、近年、日本をはじめ世界中で使われています。
・Lesbian(レズビアン)ー同性を好きになる女性
・Gay(ゲイ)ー同性を好きになる男性
・Bisexual(バイセクシュアル)ー両性を好きになる人
・Transgender(トランスジェンダー)ー身体の性や出生時に割り振られた性と心の性(性自認)が異なる人
・Questioning(クエスチョニング)ー自信の性自認や性的指向が定まっていない、もしくは意図的に定めていない人
配慮の必要な言葉(できるだけ使わない)
ホモ・レズ・オネエ・ニューハーフ(職業のため)・元女性・元男性・女性より女性らしい・男性より男性らしい・そっち系?・結婚・普通
2019年に、LGBT総合研究所が行った意識行動調査では、LGBTQ+など、性的少数者に該当する人は全体の約10%と、約10人に一人がLGBTQ+に該当するという調査結果がでています。この数字は日本人の左利き、血液型のABと同じなんです。自分の身近にはいないと感じている人もまだ多いのではないでしょうか。
ここ数年で「LGBTQ+]と名乗る(カミングアウト)人が増えています。
その要因としては
・LGBTQ+の理解が進み、自分もLGBTQ+とカミングアウトしやすくなったこと
・自分もLGBTQ+だったのだと気づく人が増えたこと
性的マイノリティに関する認知度は少し広がりを見せていて、カミングアウトしやすくなってはいますが、研修で講師をされたLGBTQ+のカップルは、学生時代はいじめにあい、友人とも疎遠になり、身内や職場でも嘘をつき続けることがとても苦痛だったそうです。
今では講師のカップルは幸せを掴み、「パートナーシップ制度」に登録しましたが、結婚と同等の法的拘束力はなく、国の法整備を早く整えていただきたいと願っていました。まだまだ課題は山積みです。
性的マイノリティを正しく理解し、支援したいと思う人を「ALLY」(アライ)と呼び、ALLYとは「同盟・協力」を意味しますが、私もこれからは少しでもLGBTQ+のお役にたてるよう頑張ってまいります。
すべての人が個人として尊重されるよう、多様な生き方を認め合い、誰もが自分らしく生きることができる社会の実現に向けて、多様な性のあり方について理解を深めていきたいですね。